代表挨拶

私が、ラオス・ビエンチャンに生産拠点を持つようになってから8年が経過しました。

ラオスは人口が680万人ほどの小さな国ですが、人々はみな穏やかで真面目です。そして、笑顔いっぱいのこどもたちがたくさんいて、今後がとても楽しみな国です。

創業時から「お客様に心から喜んでもらえるモノづくりがしたい」という思いを持って、パンツづくりをしてきましたが、それはラオスに移ってからも変わりません。

それを形にするために、私が大切にしてきたのは、スタッフ一人ひとりに日本のモノづくりの心を伝え育むことです。日本のモノづくりの丁寧さや細かさなどの素晴らしさ、そして日本人のモノづくりの心をラオスの人々にも知ってほしいと願いながら、ともに働いてきました。

アイシンラオ工場の設立から8年になりますが、ラオス人の真面目な気質もあり、今では丁寧で細やかなモノづくりを楽しんでくれているように思います。そこには、確かに日本人のモノづくりの心が育っているようにも思います。

この8年を振り返ってみると、企業としての成長だけでなく、様々な変化がありました。アイシンラオ工場を作った当時、工場のまわりはあたり一面が雑木林でしたが、今では大きく開発が進み、素敵な環境に変わりました。

また、アイシンラオ工場の成長に伴い、工場のまわりには自然発生的にマーケット(市場)ができました。そこでは、スタッフだけでなく、近くに住む人々も買い物を楽しんでくれています。今では「アイシンマーケット」と呼ばれ、皆さんに愛されています。

そこに集う人々の笑顔を見ていると、わが社もラオスの人びとの発展に少しは貢献できるようになったのかなとつくづく思えるようになりました。

今後も、私たちのモノづくりへのこだわりを大切にしながら、ともに働いてくれているスタッフの幸せとラオスの発展のためにお手伝いできればと願っています。